「初めての一人暮らし、どんな部屋がいいかな?」
ワクワクする反面、「物件選びで失敗したくない…」
上記のような不安もありますよね。
一人暮らしを快適に始めるためには、内見時のチェックが超重要!
契約してから「こんなはずじゃなかった…」とならないように、最低限見るべき7つのポイントをまとめました。
1. 「家賃は手取りの3分の1以下」が目安

一人暮らしや新生活を始める際、賃貸物件選びでまず重視すべきは「家賃の上限」です。一般的に言われる基準は、「家賃は手取り月収の3分の1以内に抑える」こと。例えば、手取りが18万円の場合、家賃は6万円以内が理想的です。
この基準を超えると、生活費(食費・光熱費・通信費・交際費など)が圧迫され、貯金ができなかったり、突発的な出費に対応できなくなったりするリスクが高まります。家賃は「固定費」として毎月必ず発生するため、無理のない金額設定が長期的な安定した暮らしに直結します。
また、家賃以外にも「管理費・共益費」などが加算される物件も多いため、「家賃+管理費」で手取りの3分の1以内に収めるのがより現実的な目安になります。
2. 駅からの距離と通勤・通学ルート

賃貸物件を選ぶ際に、必ずチェックすべきポイントの一つが「駅からの距離」と「通勤・通学ルート」です。
物件情報には「徒歩◯分」と書かれていますが、単純に距離だけで判断せず、実際の生活動線をしっかりイメージすることが重要です。
■ 駅から徒歩何分までが許容範囲?
一般的な目安は以下の通りです。
- 徒歩5分以内:非常に便利。朝に余裕ができるが、家賃は高め。
- 徒歩10分以内:生活に支障なし。賃貸物件の人気エリアに多い。
- 徒歩15分以内:家賃が抑えられる場合も。ただし天候や体調によっては負担に感じることも。
- 徒歩20分以上:かなり歩くため、自転車やバス利用を前提に考えた方がよい。
「徒歩1分=約80メートル」が不動産広告の基準ですが、実際には信号待ちや坂道、舗装状態などで時間は前後します。
夜道の明るさ、安全性、道幅、交通量なども実際に歩いて確認しておくことをおすすめします。
■ 通勤・通学ルートもシミュレーションする
家と駅の距離だけでなく、駅から職場や学校までのアクセスも重要です。
- 乗り換え回数:乗り換えが多いと疲れや遅延リスクが増える
- 混雑状況:通勤ラッシュ時の混雑具合をチェック(特に中央線、田園都市線などは注意)
- 始発駅かどうか:始発駅だと座れる可能性が高く、通勤・通学のストレスが軽減
- 急行・快速の停車駅か:急行や快速が停まる駅なら、移動時間を短縮できる
特に毎日の通勤・通学時間は、積み重なるとストレスに直結します。
**「ドアtoドア」で何分かかるか?」「雨の日の移動はどうか?」**など、リアルな日常を想定して、物件選びを行うことが快適な生活につながります。
3. 建物の周辺環境と治安の良し悪しを必ずチェックしよう

建物そのものだけでなく「周辺環境」と「治安」も非常に重要なチェックポイントです。
どんなに間取りや家賃条件が良くても、周辺に問題があると、生活の質が大きく損なわれてしまいます。
■ 周辺環境の確認ポイント
内見時や契約前に、以下の点をしっかりチェックしましょう。
- コンビニやスーパーが近くにあるか
日常の買い物が便利かどうかは、生活の快適さに直結します。徒歩5分以内にあると便利です。 - ドラッグストアや病院があるか
体調不良時やケガをしたとき、近くにクリニックや薬局があると安心です。 - 騒音源がないか
近隣に大通り、線路、工場、学校(特に運動場の近く)などがあると、日中や夜間に騒音が発生する可能性があります。内見時だけでなく、朝・夜の時間帯にも周囲の音を確認しましょう。 - ゴミ置き場の清潔さ
ゴミ置き場が散らかっていると、管理状態の悪さだけでなく、害虫や悪臭の問題も引き起こすことがあります。 - 街灯の数や明るさ
夜道の安全性は非常に重要です。街灯が少ないエリアは、夜間に不安を感じることもあります。 - 周辺の人通りや交通量
あまりに人通りが少ない場所や、車の往来が激しい道路沿いは、生活しづらいと感じる場合もあります。
■ 治安の良し悪しの見極め方
物件周辺の治安も必ず事前にリサーチしておきましょう。
- 警視庁・各都道府県警察の犯罪マップをチェック
ネットで「◯◯区 犯罪マップ」と検索すると、地域ごとの犯罪発生状況が確認できます。
特に空き巣、ひったくり、暴行事件の発生件数は要チェックです。 - 交番や警察署が近くにあるか
交番が近くにあるだけで、防犯意識が高まり、治安維持にプラスになります。 - 近所に繁華街や歓楽街がないか
飲み屋街、風俗店街、パチンコ店密集地などが近いと、酔っ払いやトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。夜の雰囲気も必ず確認しましょう。 - マンション・アパートの入居者層
ファミリー層が多いエリアは比較的落ち着いた雰囲気のことが多いですが、単身向け物件が多い地域は、生活リズムの違いから騒音トラブルが発生しやすい場合もあります。
■ 内見だけでわからないときは
- 昼と夜の両方で現地確認する
- 近隣住民にさりげなく聞いてみる(例:「夜は静かですか?」など)
- Googleマップのストリートビューで街並みをチェックする
など、複数の手段を組み合わせて、実際の住み心地を想像しておくことが重要です。
4. 室内の設備と収納スペース

間取りや家賃ばかりに目が行きがちですが、室内設備の充実度や収納スペースの広さも、暮らしの快適さを大きく左右します。
毎日の生活をスムーズにするためにも、内見時には細かい部分までしっかり確認しておきましょう。
■ チェックすべき室内設備リスト
- エアコンの有無と設置台数
夏冬の生活には欠かせないエアコン。設置されているか、またリビング・寝室など複数台必要かも確認しましょう。設置位置も冷暖房効率に影響します。 - バス・トイレ別かどうか
ワンルームや1K物件では「ユニットバス」が多いですが、バス・トイレ別は人気設備の一つ。快適さを重視するなら別タイプを選びたいところです。 - 独立洗面台の有無
朝の支度や手洗いがしやすい独立洗面台は、特に女性や身だしなみを気にする方にとって重要ポイント。 - キッチンの広さ・コンロの数
自炊派なら必ず確認すべきポイント。コンロが1口だと料理効率が悪くなるため、2口以上コンロ、グリル付きなどをチェック。 - 室内洗濯機置き場
賃貸によっては洗濯機置き場が「室外(ベランダなど)」の場合も。できれば室内設置タイプを選び、天候に左右されずに洗濯できる環境を整えましょう。 - インターネット対応状況
光回線が導入済みか、無料Wi-Fi付き物件かも要チェック。自分で工事が必要な場合、初期費用がかかるため注意。 - オートロック・宅配ボックスの有無
セキュリティ性を高めたい方はオートロック必須。また、忙しい方には宅配ボックス付き物件が非常に便利です。
■ 収納スペースを甘く見ると後悔する!
住み始めてから「収納が足りない!」と気づくケースは非常に多いです。
特に一人暮らし向け物件では、収納スペースが最小限に作られていることが多いため、内見時に以下を必ずチェックしましょう。
- クローゼットの大きさと奥行き
服が多い人はハンガーパイプの長さや、高さ(コートが掛けられるか)を確認。 - シューズボックスの容量
靴好きな方、仕事で複数の靴を使い分ける人は特に注意。高さ調整できる棚かどうかもチェック。 - キッチン周りの収納量
調理器具や調味料などを収納するスペースがどれだけ確保されているか。吊戸棚や床下収納もチェックポイント。 - 洗面所・脱衣所の収納
タオルや洗剤など、意外と置き場に困る日用品。洗面台下収納の容量も大切です。 - 物置スペースやロフト付きか
ロフト付き物件は、寝床としてだけでなく収納スペースとしても活用可能。ただし、はしごの昇降が苦にならないかもイメージしましょう。
■ 収納が少ない場合の工夫も考えておこう
もし気に入った物件で収納が少なかった場合、収納棚や収納付きベッドなどの家具を活用して補うことも考えておきましょう。
ただし、家具を追加するとスペースが狭くなりやすいので、「家具ありきの間取りイメージ」も持っておくと失敗しません。
5. 日当たり・風通し・音漏れチェック

間取りや設備ばかりに目を奪われがちですが、実際に住み始めてから**「想像以上に暗い」「湿気がすごい」「音がうるさい」**と後悔するケースは少なくありません。
快適な生活を送るために、日当たり・風通し・音漏れのチェックは必須項目です。
■ 日当たりチェックポイント
- 部屋の方角(向き)を確認する
- 南向き:日中を通して最も日当たりが良い。洗濯物も乾きやすい。
- 東向き:午前中に光が入る。朝型生活の人におすすめ。
- 西向き:午後から夕方にかけて強い西日が差す。夏は暑くなりがち。
- 北向き:直射日光は少ないが、夏は涼しい。ただし冬は寒さや湿気に注意。
- 実際に部屋に入って明るさを体感する
曇りの日や夕方でも暗すぎないかチェック。電気を消した状態で室内の自然光を確認すると良いです。 - 周囲の建物との距離・高さをチェック
目の前に高いビルがあると、たとえ南向きでも光が遮られて暗くなります。周辺の建物との距離感も要注意。 - ベランダ・バルコニーの広さと日差し
洗濯物が干せるか、日差しの入り具合を確認。物干し竿を設置できるかも見ておきましょう。
■ 風通しチェックポイント
- 窓の数と位置を確認する
部屋に2方向以上の窓(対角線上)があると、自然な風が通りやすくなります。 - 窓を開けて空気の流れを確認
内見時に窓を開けてみて、風がどれくらい入るかチェック。空気がこもりがちな物件は、夏場の暑さや湿気、カビのリスクが高まります。 - 換気扇・通風口の設置場所も見る
キッチンや浴室に換気扇が設置されているか、空気の循環がスムーズにできるかも大切です。
■ 音漏れ・騒音チェックポイント
- 壁の厚さ・防音性能を確認
壁を軽く叩いてみて「コンコン」と響くようなら、壁が薄い可能性大。分譲仕様の賃貸マンションなら比較的防音性が高いです。 - 窓を開閉して外の音を確認する
大通り沿い、線路沿い、飲食店街が近い場合は、窓を閉めても騒音が入ってくる場合があります。窓を開けた状態と閉めた状態、両方で音を確認しましょう。 - 上階・隣室の生活音に注意
夜間や朝方に音が響きやすい物件もあるため、可能であれば静かな時間帯にも現地に行ってみるのがおすすめです。 - エレベーター前・ゴミ置き場近くの部屋は避ける
人の出入りが多い位置の部屋は、生活音が気になりやすい傾向にあります。
このように、日当たり・風通し・音漏れは「実際に住んだあとに後悔しやすい盲点」です。
内見時には必ず、目だけでなく耳と肌感覚でもしっかりチェックし、快適な生活をイメージして物件を選びましょう!
6. コンビニやスーパーなど生活施設の距離

新生活を始めるうえで、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・病院など、生活に欠かせない施設との距離は、毎日の快適さを左右する非常に重要なポイントです。
物件選びの段階で、必ず「どのくらいの距離に何があるか」を確認しておきましょう。
■ 生活施設の理想的な距離感の目安
- コンビニまで徒歩3分以内
ちょっとした買い物や急な用事に対応できる便利な距離。24時間営業なら、夜間の買い出しや災害時にも安心です。 - スーパーまで徒歩5〜10分以内
毎日の食材購入や日用品の買い物の利便性を考えると、徒歩10分以内にスーパーがあると非常に便利です。
徒歩15分以上かかると、荷物の多い買い物が負担になり、結局外食やコンビニ利用が増え、生活費がかさむ傾向に。 - ドラッグストアまで徒歩5〜7分以内
洗剤、ティッシュ、薬、化粧品などを気軽に買えるドラッグストアも近くにあると重宝します。最近は食料品を取り扱う店舗も多く、スーパーの代替にもなります。 - 病院・クリニックまで徒歩10分以内
内科・歯科・整形外科など、徒歩圏内に一通り揃っていると安心。持病がある方やケガをしたときも、移動の負担を減らせます。 - 郵便局・銀行ATMまで徒歩10分以内
ネットバンキングが普及しているとはいえ、現金が必要な時や各種手続きに備え、最低限の金融機関の距離も確認しておきましょう。
■ 生活施設の「種類」もチェックすべき!
単に「スーパーが近い」だけではなく、どんなスーパーなのかも重要です。
- ディスカウント系スーパー(業務スーパー、OKストアなど):食費節約に強い
- 高級スーパー(成城石井、クイーンズ伊勢丹など):食材の質重視派に向くが、日常使いにはやや高め
- 24時間営業スーパー:夜遅く帰宅する人には便利
また、周辺にホームセンターやショッピングモールがあるかどうかも生活の利便性に直結します。大型家電や家具の購入、日用品のまとめ買いに便利です。
■ 実際に歩いてみるのがベスト!
物件からスーパーやコンビニまでの距離は、「地図で見ると近そうでも、実際はアップダウンが激しかった」「途中に横断歩道や信号が多く、意外と時間がかかった」というケースもよくあります。
内見時には必ず、実際に歩いて生活施設への道のりを確認することをおすすめします。
特に意識してほしいポイントは、
- 夜道でも明るいか?(街灯や人通りの多さ)
- 雨の日に歩きやすいか?(道路の舗装状況)
- 大きな交差点や危険な場所がないか?
生活の「リアルな動線」を意識して距離感を確かめましょう。
7. ゴミ出し・住人マナーなど管理面の確認
長く快適に暮らすためには、「室内の良さ」だけでなく、建物全体の管理状況や住人のマナーも非常に大切なポイントです。
管理がずさんな物件や、住人マナーの悪い物件を選んでしまうと、思わぬストレスを抱えることになりかねません。
内見時には、ぜひ管理面もしっかりチェックしましょう。
■ ゴミ出しルールの確認
ゴミ出しのルールは物件ごとに異なるため、事前に必ず確認が必要です。
- ゴミの分別ルール
地域ごとに分別方法は違います(可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみ・粗大ごみなど)。どこまで細かく分別が必要か、説明を受けましょう。 - ゴミ出しの曜日・時間
- 「週に何回可燃ごみが出せるか」
- 「出せる時間帯は何時から何時までか」
特に、朝の出勤時間とゴミ出しの時間が合わないと、出しそびれてゴミが部屋に溜まる原因になります。
- ゴミ置き場の管理状況
ゴミ置き場が汚れていたり、ルール違反のゴミが放置されている場合は要注意。
ゴミ置き場の清潔さは、住人のマナーや管理会社の対応レベルのバロメーターとも言えます。 - 敷地内ゴミ置き場の有無
敷地内にゴミ置き場がある物件は、ゴミ出しが楽で便利です。ただし、建物のすぐ横にある場合は、ニオイやカラス対策も気にする必要があります。
■ 住人マナー・管理体制のチェック
実際に住んでから後悔しないためにも、住人のマナーや管理状態は細かくチェックしておきましょう。
- 共用部(廊下・エントランス・ポスト周り)の清潔さ
- チラシが散乱していないか
- 廊下に私物(自転車や荷物)が置きっぱなしになっていないか
- エントランスにゴミやタバコの吸い殻が落ちていないか
- 掲示板の内容
物件によっては掲示板に「ゴミ出しマナー違反者への注意書き」などが張り出されている場合があります。
頻繁に注意喚起の張り紙がある物件は、住人のマナーに問題がある可能性も。 - 自転車置き場・駐輪場の整頓状況
無造作に停められている場合、ルールを守らない住人が多いサインかも。整理整頓されているか確認しましょう。 - 音問題に関する掲示物
「騒音注意」「深夜のテレビ・音楽は控えてください」などの貼り紙がある場合、過去にトラブルがあった可能性があります。
■ 管理会社・オーナーの対応レベルも重要
建物の管理体制がしっかりしているかどうかも、長く住むうえで非常に大切です。
- 管理会社に電話やメールしたときの対応スピード・丁寧さ
- 入居前に説明される契約内容の明確さ
- 物件紹介時に「どんな管理をしているか」を説明してくれるか
対応が雑だったり、質問に対して曖昧な返答しかしない場合は、トラブル時もスムーズに対応してもらえない可能性が高いので注意が必要です。
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初めての一人暮らしは、わからないことだらけで当たり前。
でも、「これって聞いていいのかな?」と思うことこそ、大事なポイントです!
内見では、
- メジャーを持って行く
- チェックリストを作っておく
- 写真を撮ってあとで比較する
など、ちょっとした工夫で失敗が減らせます。
安心・快適な一人暮らしのために、納得できる物件選びをしてくださいね!
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