ネットで見たときは「理想の部屋!」と思ったのに、
実際に内見したら「なんか違う…?」そんな経験ありませんか?
この記事では、物件写真の“盛り”に惑わされないために、
内見時に必ずチェックしてほしい5つのポイントを紹介します!
①日当たりと方角は写真じゃ分からない!

物件サイトやチラシに掲載されている室内写真は、できるだけ明るく見えるように撮影されています。
明るい時間帯に、光が入る角度を選んで撮影されていることが多く、実際に入居してみたら…
「思ったより暗い…」
「昼間でも照明が必要になるなんて…」
というケースも珍しくありません。
暮らしの快適さに直結する“室内の明るさ”。
ここでは、写真だけでは判断できない「採光チェックのポイント」を紹介します。
方角(南向きでも周囲の建物で影になることも)
南向き=日当たり良好、とは限りません。
周囲に高い建物があると、日中でも室内に影が差し込み、思ったほど明るくないことも。
また、バルコニーや窓の前に植木やフェンスがある場合も、光が遮られる原因になります。
「方角」だけでなく、「周囲の建物の高さや距離」もセットで確認するのがポイントです。
実際の採光(午前・午後どちらが明るい?)
物件によって、午前に光がよく入るタイプと、午後に明るくなるタイプがあります。
在宅時間帯と照らし合わせて、自分の生活リズムに合った採光かどうかを見極めましょう。
特に在宅ワークをする方は、日中にどれくらい自然光が入るかが、快適さや集中力にも影響します。
可能であれば、内見は午前・午後の両方で見ておくとベストです。
窓の数やサイズ(風通しにも影響)
部屋の明るさは、方角や周囲の環境だけでなく、「窓の数」と「サイズ」によっても変わります。
同じ広さの部屋でも、窓が1つしかないと光が入りづらく、部屋が暗く感じることもあります。
また、採光と同時に「風通し」も左右されるため、開けられる窓がどこにあるのか、対面で風が抜ける構造かどうかも確認しておきましょう。
②音の問題は写真じゃ一切分からない!

物件探しで、内装や設備に目がいきがちですが、実は入居後の満足度に大きく影響するのが「音の問題」です。
特に静かな暮らしを求める人にとって、周囲の騒音や生活音はストレスの原因になりやすいため、内見時にしっかり確認しておきましょう。
近くに大通り・線路・学校・工事現場がないか
外からの騒音は、建物の立地によって大きく左右されます。
大通りや線路沿い、学校、工事現場などが近くにある場合は、昼夜問わず騒がしさを感じることもあります。
特に「窓を閉めていても聞こえる音」があるかどうかは、実際にその場に行ってみないとわからないもの。
Googleマップの航空写真やストリートビューなどを活用し、あらかじめ周辺環境をチェックしておくのもおすすめです。
上下左右の部屋の生活音(特に天井・壁をノックすると◎)
集合住宅では、隣人の生活音が思った以上に響くこともあります。
壁が薄い物件では、隣の会話やテレビ音、足音が気になるケースも。
内見時に天井や壁を軽くノックしてみると、音の反響や壁の厚みをある程度感じることができます。
また、管理会社や不動産会社に「隣室や上下階は空室か、どんな方が住んでいるか」も確認しておくと安心です。
窓を開けたときの騒音の聞こえ方
窓を開けたときにどれくらい音が入ってくるかも重要なチェックポイントです。
風通しや換気をしたいときに、外の車や人の声が気になるようでは、快適に暮らすことができません。
できれば、実際に窓を開け閉めしてみて、外の音の入り具合を体感してみましょう。
「静かに暮らしたい」人は、日中と夕方の2回内見するのもおすすめ
時間帯によって街の騒がしさは変わります。
昼間は静かでも、夕方になると学生の下校や近隣の車通りが増えることもあります。
逆に、夜の飲食店やバーからの音が気になる地域も。
静かな環境を重視する方は、できれば異なる時間帯に2回内見し、周辺環境を自分の目と耳で確かめることをおすすめします。
3. 写真では隠されがちな「収納のリアル」

物件の写真では、部屋を広く見せるために収納スペースが写っていなかったり、最小限の情報しか掲載されていないことがよくあります。
ですが、実際に住み始めてから「収納が全然足りない…」「結局家具を買い足して出費が増えた…」と後悔するケースは少なくありません。
内見時には、間取り図や写真ではわからない「収納の使いやすさ・容量」もしっかりチェックしておきましょう。
クローゼットの奥行・高さ・棚の有無
クローゼットは「あるかないか」だけでなく、どのくらいの容量があるかが重要です。
奥行きが浅いと、ハンガーが斜めにしか掛けられなかったり、収納ケースが収まらなかったりすることも。
また、上段に棚があるかどうかで、季節ものや布団の収納力も大きく変わります。
実際に扉を開けて、中のサイズ感や構造を目視で確認しておくと安心です。
洗面台やキッチンの収納量
洗面台まわりに収納が少ないと、化粧品やタオルの置き場所に困ることもあります。
キッチンも、調味料や食器類が多い人にとっては、上下に収納棚があるかどうかが生活のしやすさに直結します。
シンク下や吊り棚の数・サイズをチェックし、普段使っているキッチン道具が収まりそうか、イメージしてみるのがポイントです。
靴箱のサイズ(ブーツやスニーカーが入るか)
意外と忘れがちなのが、玄関収納です。
靴箱の棚の高さが固定式だと、ブーツや大きめのスニーカーが入らない場合も。
また、2人以上で住む場合は靴の数が倍になるため、玄関がすぐ散らかってしまうこともあります。
可動式の棚や、傘や小物が収納できるスペースがあるかどうかもチェックしておきましょう。
4. 写真にない「水回りの使用感」を確認!

キッチン・お風呂・トイレといった水回りは、毎日使うからこそ「住み心地」に直結する重要ポイントです。
ところが、物件写真ではきれいに見えても、実際に使ってみると不便だったり、清潔感に欠けていたり…というケースも少なくありません。
内見時は、以下のようなポイントをしっかりチェックして、快適な暮らしができるかを見極めましょう。
水圧(シャワー・蛇口の水の出方)
蛇口をひねってすぐに確認したいのが、水圧です。
水の出が弱いと、シャワーの使用時に不便を感じたり、キッチンでの洗い物にストレスを感じる原因になります。
特に古めの物件や、上階の部屋では水圧が弱い場合があるので注意が必要です。
シャワーの出方や、洗面台・キッチンの蛇口もすべて試しておくと安心です。
お湯がちゃんと出るか(温度確認)
給湯設備の調子が悪いと、お湯が出るまでに時間がかかったり、一定の温度にならなかったりすることもあります。
給湯スイッチが反応するか、すぐにお湯になるか、温度調整がスムーズにできるかはしっかり確認しましょう。
「お湯がぬるい」「時間帯によって冷たくなる」などのトラブルがないか、できれば不動産会社にも事前に質問しておくと安心です。
カビ・においの有無(換気扇があるかも確認)
見落としがちなポイントですが、水回りはカビやにおいが発生しやすい場所です。
壁や天井、タイルの隅などに黒ずみがないか、浴室ドアのパッキン部分にカビがないかなど、目視で確認しましょう。
また、においも重要な判断材料です。
下水のにおいが上がってきていないか、トイレや浴室の換気扇がしっかり動いているかもチェックしておきましょう。
洗濯機置き場のサイズと位置
洗濯機置き場は、意外とサイズや位置に注意が必要です。
「自分の洗濯機が入らない」「ドアや蛇口に干渉して置けない」など、入居後に慌てるケースもあります。
置き場所の幅・奥行き・高さを実測し、自宅の洗濯機サイズと照らし合わせることが大切です。
また、玄関や脱衣所に設置されている場合は、生活動線とのバランスもチェックしましょう。
5. 「周辺環境」は現地でしかわからない!

間取りや設備、立地条件が良くても、「なんとなく落ち着かない」「住み始めてから違和感があった」という声は少なくありません。
その多くは、地図や写真では見えない“現地の空気感”によるものです。
内見時には、部屋の中だけでなく、物件周辺も実際に歩いて感じてみることが大切です。
駅までの道が暗くないか(夜に歩いてみるのがベスト)
地図上では「駅徒歩7分」と表示されていても、その道のりが明るいとは限りません。
夜に人通りが少なく、街灯も少ない道は、防犯面で不安を感じやすくなります。
可能であれば、夕方〜夜の時間帯にもう一度足を運び、実際に歩いてみるのがおすすめです。
暗い道、人気のないエリア、工事現場や空き地が多い場所などは、日中とはまったく印象が変わることがあります。
コンビニやスーパー、病院など生活施設の位置
物件の近くに「スーパーあり」「コンビニ徒歩3分」と書かれていても、実際には坂道を上がる必要があったり、通り道が人通りの少ないエリアだったりすることもあります。
単に“距離”ではなく、生活の中で使いやすいかどうかを自分の目で確かめることが大切です。
特に夜遅くまで営業している店舗や、休日にも使いやすい病院・ドラッグストアが近くにあると安心です。
周囲の住人の雰囲気(ファミリー多め?若者多め?)
住んでいる人の年齢層や生活スタイルによって、街の雰囲気は大きく変わります。
・ファミリー層が多い → 落ち着いた雰囲気で治安が良い傾向
・若者や学生が多い → 活気はあるが、夜間に騒がしさを感じることも
・単身者が多いエリア → 静かで自由度は高いが、交流の少なさを感じる人も
日中と夜で雰囲気が変わる場合もあるため、内見時は周辺の人通りや騒音、建物の種類(戸建て・アパート・マンション)なども観察してみましょう。
まとめ
“写真映え”に騙されず、リアルな暮らしをイメージしよう!
物件探しは、写真で惹かれても内見がすべてのカギです。
「住んでからの後悔」を防ぐためにも、以下の5つは必ずチェック!
✅ 内見時に見るべき5つのポイント
- 日当たりと方角
- 騒音・音環境
- 収納の広さと使い勝手
- 水回りの清潔さ&水圧
- 周辺環境と生活のしやすさ
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